GLOBAL HEALTH CONCULTING

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経営の質と医療の質とのバランスの整った「あたたかい急性期病院」へ


(吉澤 徹副院長・経営戦略室長)

長野県茅野市にある諏訪中央病院は、内科、精神科、神経科、呼吸器科、消化器科、循環器科、小児科、外科、整形外科、脳神経外科、皮膚科、泌尿器科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、リハビリテーション科、放射線科、歯科口腔外科、麻酔科の19の診療科目があり、一般病床315床(一般261床、緩和ケア9床、回復期リハ45床)、療養病床45床(医療23床、介護22床)の計360床を有する医療機関です。2011年4月より弊社のコンサルタント湯浅大介がお手伝いを開始し、経営改善風土を浸透させる取り組みをしています。今回は、吉澤徹副院長・経営戦略室長にお話しをうかがいました。(文中、敬称略、インタビューは2013年3月、役職等は当時)

DPCで「経営立て直し」を!

ー 数ある医療コンサルティング会社のなかから、GHCを知ったきっかけはどういったものでしょうか? また、なぜGHCを選ばれたのでしょうか?

 

吉澤 徹副院長 2010年までの間、当院は恒常的な赤字の状態が続いていた為、医師会や地域住民をはじめとした方々から、諏訪中央病院の将来を心配する声を多く頂くようになっていました。そのようなタイミングで2010年12月に副院長に就任した事もあり、院長から私に課せられたミッションは、「経営建て直し」でした。経営を立て直すのはどうすればよいかをまずは自分なりに考えたところ、今まで手つかずであった分野の1つがDPC対応であり、ここからまずは改善をさせていく事の必要性を強く感じました。

DPC対応をどうすればよいか、他病院の成功事例を学ぶべく、一度、近隣の病院に相談に行きました。その病院ではEVEを使った実証的なベンチマーク分析をしており、DPCを追い風にする事の必要性を強く感じた一方、当時の当院ではEVEを使いこなす事はできないと思った為、当該分野に詳しいコンサルティング会社から助言をきちんと受けた方が良いと判断しました。

このような背景のもと、様々な情報収集をしている中で、DPCを軸に急性期病院の経営コンサルティングを手掛けているGHCを知る事になりました。インターネット等で情報を詳しく調べていたところ、渡辺幸子社長が執筆をされている、『患者思いの病院がなぜつぶれるのか?』(幻冬舎)という本を読み、書かれている内容に強く共鳴をしました。「このような考え方で病院経営に取り組んでいるGHCであれば間違いない」と思い、GHCにコンサルティングを依頼する事になったのです。

経営改善風土醸成のために経営戦略室を設置

ー GHCがコンサルティングを実施し、院内にどのような変化がありましたか?

吉澤 徹副院長 コンサルティングが始まる前までは、『たとえ赤字になっても、良い医療を提供していれば何とかなる。お金の事はあまり言わないようにしよう』との雰囲気があり、経営の事を院内で深く語り合う事のできる風土とは言い難い状況にありました。そのような中、2011年4月からGHCのコンサルティングが始まったのですが、各診療科・各部門に対してのヒアリングが実施されるたびに、院内に良い意味での「危機感」が徐々に浸透していき、経営について少しずつ皆が真剣に考え始めるようになりました。2011年度のコンサルティングが終わった時点で、DPC対応部分のみで、約4,200万円の改善効果を生み出しました。しかしながら、当時はGHCのコンサルティングを受けつつ私が半ば単独で陣頭指揮を取らざるを得ない状態であり、院内全体に経営改善風土が浸透しているとは言い切れない状況だったのです。

その為、2012年4月からは、院内に経営戦略室を創設しました。経営戦略室とは、GHCのコンサルティングを受けつつ院内の経営改善に必要な意思決定を担っていく事を目標とした、多職種(医師2名、看護師1名、その他メディカルスタッフ2名、事務スタッフ4名)からなる計9名のチームです。年度の前半では座学形式での研修中心、11月からは、経営戦略室主催で院内での様々な検討会が実施されるようになりました。私1人で陣頭指揮を取っていた2011年度と比較して、チームとして院内の陣頭指揮を取れる盤石な体制が徐々に整備されてきております。2013年度は、経営戦略室を主体として、実際の成果をどんどん出しつつ、院内全体に経営改善風土を浸透させる事のできる1年にしていきたいと考えています。

ポイントは、外部の目で見た客観的な判断と助言

ー GHCがコンサルティングを実施し、一番良かったと思うことはなんですか?

吉澤 徹副院長 様々な経営課題に対し、外部の目で見た客観的な判断と助言を常に受けられる事が良いと思います。診療内容の改善や加算項目の算定等、他病院の情報が無いと独りよがりな結論になってしまいがちな点においても、現在の立ち位置と本来あるべき姿を見失わずにいる事が出来るのは、2年前と最も変わった点の1つです。

また、数字で課題を定量的に示す事の大切さを痛感するようになりました。どのような時も、感覚のみで話し合うのではなく数字で物事を示す事により、以前よりも納得度の高い経営意思決定ができるようになりました。

「あたたかい急性期病院」を目指して

ー GHCへのご要望などがありましたらお願いします。

吉澤 徹副院長 「どんどん進化をして頂きたい」と思います。当院の経営課題はまだまだたくさんあり、GHCには「現状には無い新しいプロジェクト」をどんどん開発して頂き、諏訪中央病院の益々の経営改善に寄与して頂きたく思います。

ー 今後はどのような病院をめざしていきたいですか?

吉澤 徹副院長 当院のスローガンは、「あたたかい急性期病院」ですが、今後はより具体的に、どのような疾患の時に諏訪中央病院に来て欲しいか、患者様や地域の医療機関に対してより明確な位置づけを示していきたいですね。また、渡辺社長執筆本のメッセージである「No margin, No mission」の言葉通り、経営の質と医療の質とのバランスの整った病院に今後はしていきたいと思います。

ー 本日は、お忙しい中インタビューのお時間をいただきありがとうございました。

諏訪中央病院
〒391-8503 長野県茅野市玉川4300番地
TEL 0266-72-1000(代) FAX 0266-72-4120
http://www.suwachuo.jp/

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