GHCの病院経営コンサルティングブログ

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2010年09月07日(Tuesday)

ありがとうございます!EVE500台記念パーティ



昨日、メディカル・データ・ビジョン社(MDV)と合同でパーティを行いました。
理由は、写真の通り、EVE500台突破記念です。
皆様のおかげで、DPCベンチマーク分析システム「EVE」の導入台数が、500台を超えました。そして今、すでに600台を目前にしています。

MDVとの共同でEVEリリースしたのが、2006年8月。それからちょうど4年。
久しぶりにお会いしたMDVの方々と、「人数、増えましたね」とお互いに話しつつ、この4年間を楽しく振り返っていました。

そして、ユーザー会「えむでぶ倶楽部」の今年度幹事会会長の土浦協働病院 情報システム管理室・船越先生、同じく幹事会病院の広島赤十字・原爆病院 医療情報管理課長・西田様、大阪府済生会吹田病院 経営企画室企画担当マネージャー・松木様より、祝辞をいただきました。

「500台、おめでとうございます」という言葉とともにお3人からいただいたのは、温かくも、すっと襟を正してくれるようなメッセージでした。

ユーザー数が増えれば、それに比例してあるいはそれ以上に社会的責任が大きくなります――。

これは、船越先生のメッセージのなかの一文です。
ユーザーの数が増えるということは、それだけさまざまな病院さんに使っていただいているということ。抱えていらっしゃる課題もさまざまでしょうし、分析を担当される方の経験もさまざま。そうしたさまざまな病院さん、担当者の方々にとって有益なものを提供し続けなければいけません。

GHCとしても、MDVと共同でシステムの充実に尽力するほか、コンサルティング会社として、毎月のレポート(DPCマンスリーレポート)の配信、EVEの活用研修など、サポートさせていただきます。



2010年08月10日(Tuesday)

似顔絵チョコレート

チョコレート♪

さて、これは何かわかりますか?
そして、このイラストは誰かわかりますか?

この答えは後ほど…。

さて、先週木曜日は月に一度の全体ミーティングの日でした。そしてミーティング終了後は、全員で場所を移動してアフリカ・地中海レストランへ。
テーブルには、ワニ、ダチョウなどの不思議な料理がずらりと並ぶなか、この日はイベントごとの目白押しでした。

まずは、新入社員の歓迎会。
「新入社員なのか?」「誰よりもGHCのことを、少なくともEVEについて詳しいのでは?」との疑問が絶えない「すすむくん」こと山岡と、今月から秘書さんチームにジョインした「ざいこ」こと安斎の歓迎会でした。

続いて、今月のお誕生日会。
8月は、冒頭のイラストの女性の誕生月なのです。
はい! GHC代表の渡辺です。
写真は、似顔絵付のチョコレート。
そしてもう1つ、皆からプレゼントを。
柴犬の飾り付きのワインボトルストッパーです。
「ワインは1度で飲みきる必要はないんです」ということを、全社的に改めて勉強させていただきました。





さらに、会長のよしかわからもプレゼントのヴィトンの大きな紙袋が手渡されました。「お~」と歓声があがる中、「紙袋と中身は関係ないけどね」とよしかわの一言。開けてみると、マイケルジャクソンのフィギアでした!


当日の司会進行、幹事係のほっしー、やまぞーさん、ままさん、ありがとうございました!

2010年05月25日(Tuesday)

慶應義塾大学大学院にて渡辺がレクチャーさせていただきました

銀色の球体のオブジェ、通称「銀玉」がある東急東横線日吉駅。渡辺が○○年前に通っていた慶應義塾大学がある駅です(「○○」は文字化けでも、誤字でもありません)。
「大学生って若いな」と思ってしまうのは、それだけ年齢を重ねたということでしょうか。

さて、心地よい午後の陽射しのなか、日吉キャンパスに向かっているのは、KBS(慶應義塾大学大学院経営管理研究科)のヘルスケアマネジメント科目で1コマ、グローバルヘルスコンサルティング・ジャパン代表の渡辺がレクチャーを担当させていただくことになったからです。

KBSにてレクチャー中

このシリーズは、田中滋先生が担当されている科目で、毎回、異なるテーマを設けて、そのテーマにあった講師を外部から呼んで進めているものだそうです。

渡辺がレクチャーをさせていただいたセッションのテーマは、「情報マネジメント」。

前半は、電子カルテを中心とした医療ITについて、後半は渡辺のレクチャーも含めて、DPCデータを用いたデータマネジメントについてディスカッションが行われました。

渡辺のレクチャーでは、DPCを始めとした院内にあるデータを活用してどのようなことが見えるのか、そして見える化によって診療、院内の業務がどう変わるのか、といったことをお話させていただきました。
レクチャーを受けたディスカッションでは、受講者の方々からさまざまなご質問をいただきましたので、一部を紹介します。

質問:ベンチマークの結果、多数に引っばられ、多くの人がいっせいに間違ってしまうことはないのでしょうか?
渡辺:まずはエビデンスがあるものはそれを根拠にカイゼンするのが最も望ましいです。ただ、エビデンスがなくて、ベンチマークの結果のみで判断する場合、確かにリスクが伴うかもしれません。


質問:標準化によって、マニュアル通りのことしかしないことが発展の妨げになる、個別性が高まらないというマイナスにつながるのでは?
渡辺:パスが適用されやすい疾病でも、合併症発症や容態の変化でパスから外れる患者さんは必ずいます。その場合は、パスから外れた治療をすべき。絶対にパスから外れることができないという発想は間違いです。ただし、パスが本来使われるべきケースでパス使用率が低いことがあると、その部分は標準化すべきです。
田中先生:医学という世界では、多くの場合、100%にはなりません。標準はあるものの、標準の周りに分布があって、何割が該当しているかが問題です。


質問:民間病院と公立病院と比較したときに、民間は効率化していく必要があるだろうが、自治体病院では効率化は進みにくいのでは?
渡辺:実は傾向として反対の場合もあるのです。今まで元気だった民間病院というのは、どちらかというと事務部門に優秀な人がいて、医師には「経営はいいですから、臨床だけしてください」と伝えて、うまくいっていました。ところが、DPCに移行して、医療の質を落とさずに、経営を効率化していくことと考えると、医師の関与が必須になります。そのため、医師を巻き込んでいなかった病院では、経営がうまくいかなくなってきています。
田中先生:医師という専門職が病院のメインの仕事を担っている医療現場では、マネジメントレベルで医師が参加していないと病院は変わりません。

田中滋先生(右)と渡辺

また、前半の医療ITに関するディスカッションもおもしろかったです。
主にテーマとなっていたのは、「なぜ、日本で電子カルテが普及しないのか?」「普及するためには、何が必要なのか?」。

「電子カルテが普及している海外では、どこがリードしているんですか?」
「ただ情報を電子で保存するだけでは意味がなく、電子化するということはデータベース化してこそ意味があるのでは?」
「地域でデータベースを共有することを出発点に、電子化の取り組みを始めました」
「院内でもともとのフロー、運用、仕組みが標準化されていなければ、ITの導入は難しい」
「医師に響くような提案の仕方が必要なのでは?たとえば『地域包括ケアシステムに活用できます』など」

などなど、さまざまな意見、質問が飛び交っていました。正しい答えはありませんが、最後に田中先生がまとめてくださったのは、「本質でない問題はさておき、本質的な問題について考えるべき」ということ。パソコンのスキルが低い、入力に手間取って患者さんとのコミュニケーションが希薄になるといったことは、本質的な問題ではありません。教育や運用の仕方によって容易に改善が図れるはずです。本質的な問題は、「電子化する意味は何か?」「電子化することによって社会にどう貢献できるのか?」といったこと。こうしたことを考えていかなければいけないはずです。

2010年03月30日(Tuesday)

急性期看護補助体制加算の看護補助者は24時間配置が必要?――東海地区自治体コンソーシアム

25日、名古屋駅近くの会場で、ToCoM(東海地区自治体病院コンソーシアム)の第3回会合が開かれました。今回は、「Mini ToCoM(ミニトーコム)」ということで、4月の診療報酬改定をテーマに、過去2回よりも少人数で情報交換を行いました。

名古屋市立東部医療センター東市民病院・管理部の後藤氏
まず、報告を行ったのは、名古屋市立東部医療センター東市民病院・管理部の後藤文範氏。診療報酬改定に関する説明会にも参加されたという後藤さんは、改定の概要と、説明会でのQ&Aを紹介してくださいました。
後藤さんによると、多くの説明会、セミナーで質問が集中する項目が、明細書発行、急性期看護補助体制加算、栄養サポートチーム加算の3点だそうです。

今回の会合でも、明細書の発行について、「がんなどの未告知患者に対してはどう対応するのか?」、「明細書を見て疑問を抱いた患者さんへの対応は?」といった質問が参加者からあがり、後藤さんから「説明会では、厚生労働省の担当者からは『Q&Aは出します』という話はあったものの、まずは病院個々で対応を、という話でした」と回答がありました。

また、急性期看護補助体制加算の算定を現時点で予定している病院は、13病院中6病院ほど。情報交換では、看護補助者の配置について議論が集中しました。施設基準では「看護要員の配置については、各病棟の入院患者の状態等保険医療機関の実情に応じ、曜日や時間帯によって一定の範囲で傾斜配置できる」となっているものの、24時間の配置が必要なのかという点で疑問が残りました。

栄養サポートチーム加算の算定については、「研修内容が不明確」との理由から算定が可能かはいずれの病院も検討中の様子。これについても、厚生労働省から出される疑義解釈(Q&A)を待つことになりそうです。

グローバルヘルスコンサルティング・ジャパン相馬
この日の会合では、このほか、GHCマネージャーの相馬から「2010年度診療報酬改定のポイント~ToCoM参加病院での考察~」として、参加病院の実際のデータを用いながら、「救命救急入院料」、「特定集中治療室管理料」、「栄養サポートチーム加算」などの改定項目ごとに今回の改定がどのようなインパクトを与えるのか、説明を行いました。また、ケース分析として、狭心症症例を例に、制度設計、点数設定の変更によってどのように変わるか、シミュレーションも行いました。

グローバルヘルスコンサルティング・ジャパン芦田
最後に、岐阜県総合医療センターの谿花因氏とGHC芦田より、事前アンケートで集めた診療報酬改定に関する疑問事項と医療機関別係数について、フィードバックと解説がなされました。係数算出のロジックや誤解されやすいポイントの解説を通じて、係数の高低だけで一喜一憂できるものでないことや、ToCoM参加病院に限って言えば、カバー率指数の妥当性とともに、救急医療係数の微妙さが実感としてクローズアップされました。
こうした率直な議論も、顔の見えるもの同士、実名で比較しているからこそ実現することかもしれません。

この日は、13病院25名程度が参加。3回目の会合ということで、参加者から活発に発言が見られるなど、お互い「顔の見える関係」として、これまで以上に議論が弾んでいました。




◎関連ブログ
2010年2月2日ブログ
「地域全体で目に見えて改善――東海地区自治体病院コンソーシアム」

2010年03月01日(Monday)

がん医療の質向上をめざしたCancer Quality Initiative研究会、参加病院拡大

27日(土)、第5回CQI研究会の会合が開かれました。CQIは、Cancer Quality Initiativeの略。2007年に、千葉県がんセンター、神奈川県立がんセンター、栃木県立がんセンター、愛知県がんセンター、四国がんセンターの5病院が集まってスタートした研究会で、“施設名をオープンにした上”で、ベンチマーク分析を行っています。研究会の目的は、“均てん化を目指し、全国のがん医療の質を向上する”こと。グローバルヘルスコンサルティング・ジャパンでは、データの分析や研究会開催のお手伝いをしています。

第5回に当たる今回は、午前中に世話人会として前述の5病院+岩手県立中央病院での会合を、午後に「拡大CQI」と称して、CQI研究会の趣旨と“施設名開示”条件に賛同された病院を交え、会合を開きました。

まず、午前の世話人会では、2007年、2008年、2009年の経年データを見ていきました。6病院の中では、「DPCデータ」に「外来データ」や「院内がん登録データ」を付加し、より臨床の実態に近く意義のある分析を追求しています。それぞれの病院で、在院日数が短縮され、治療内容についても症例ごとのバラつきが少なくなり、標準化されていたりと、年々、大きな変化が見られます。

研究会発足から3年。ベンチマーク分析の結果を自院に持ち帰ってフィードバックし、現場にいかすという繰り返しによって、確実に改善が行われているなか、6病院からは、今後に向けた新たな議論が繰り広げられました。

「診療のスリム化というだけではなく、治療の質を測っていかなければいけない」
「相互のパスをオープンにして検証していくといいのでは?」
「パスそのものの比較というよりも、イベントごとの比較がいいかもしれない」
「DPCで包括される部分のみではなく、手術中の医療資源の使用状況など、出来高部分の検証も興味深い」
「(医療資源を)ただ減らすという議論ではなく、やらなければならないことが見えてくる」


一方、午後の拡大CQIでは、31病院が新たに参加を表明され、世話人の6病院を加えた37病院でのベンチマーク結果を元に、岩手県立中央病院の望月泉副院長、栃木県立がんセンターの清水秀昭院長、GHC相馬から胃がん、乳がん、大腸がん、肺がんの4つのがん腫について、発表が行われました。
(当日のプログラムは、こちらよりダウンロードいただけます)

岩手県立中央病院・望月先生
栃木県立がんセンター・清水先生

各がん種とも、診療内容の内訳や手術術式の内訳、在院日数、術前術後日数、術前処置の実施状況から、周術期抗生物質製剤の選択状況・投与日数、食事開始やドレーン留置といった術後の内容などまで、さまざまな角度から病院間で比較。すべての分析結果は、37病院すべての施設名を明らかにしたグラフ化しています。参加された方々はやはり自病院のポジションが気になる様子で、身を乗り出してご覧になっていました。                                                                                                                                                            

また、発表ごとに設けた質疑応答の時間には、「当院ではパスを設定して、術後点滴を2日以上は投与していないと思うのですが…」「実施率が50%程度の病院ではどのような基準で決めているのでしょうか」など、具体的な質問が飛び交いました。


愛知県がんセンター・篠田先生千葉県がんセンター・浜野先生

最後のパネルディスカッションでは、千葉県がんセンター浜野公明先生の司会の下、神奈川県立がんセンター・三浦猛先生、栃木県立がんセンター・清水秀昭先生、愛知県がんセンター中央病院・篠田雅幸先生、四国がんセンター・吉田功先生、GHC相馬がパネラーとして登壇。
実名でのベンチマーク分析を始めた当初は抵抗があったものの、相互に実状をオープンにすることで改善に結びついたこと、他院の実状を聞くことがいかに重要かということなど、これまでの経験をもとに率直に話してくださいました。また、GHC相馬からは、DPCデータに外来データや院内がん登録のデータなどをマッチングさせて分析を行う上で、現状では、データの精度に差があるため、今後はステージ情報をはじめ、分析に必須なデータから整備していくことが必要との意見を伝えました。

パネルディスカッション


「日本のがん医療の質を底上げしよう」という志を持った5病院で始まったCQI。今回の会合を機に、CQIの志を共有してくださり、「がん医療の質の底上げを!」という渦がさらに拡大していくことを願っています。

第6回CQI研究会は8月または9月に開催予定です。場所は、愛知県がんセンター。全国のがん診療連携拠点病院の皆様、次回のCQI研究会へのご参加をお待ちしております!