2015年09月16日
病院名 | さいたま赤十字病院 | 設立母体 | 公的病院 |
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エリア | 関東地方 | 病床数 | 638 |
病院名 | さいたま赤十字病院 |
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設立母体 | 公的病院 |
エリア | 関東地方 |
病床数 | 638 |
コンサルティング期間 | 5年間(1805で解約済み) |
病院ダッシュボードχ |
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冨田係長:重要な経営指標が青、黄色、赤のシグナルでパッと見て分かるので、操作は簡単と聞いていましたが、当初は我々の具体的な利用イメージが付かず、ここ最近に比べると、最初の1年はあまり使っていなかったのが正直なところです。
頻繁に使うようになったきっかけは、2014年1月29日に開催された病院ダッシュボードのユーザー会(開催報告の記事はこちら)に参加したことです。さまざまな病院における使い方や分析の切り口を見聞きしたことで、「そうやって使うのか」と、はっきりと具体的な利用イメージが付きました。
半谷嘱託事務員:ユーザー会では、特に足利赤十字病院の事例紹介が印象に残りました。医療情報課の小此木徹課長が、病院ダッシュボードの「外来分析」の機能を活用して行った外来縮小に向けた逆紹介の分析です。
分析では、外来を受診する全症例のうち、外来単価が5000円未満の症例が4割を占める一方、これらに伴う収入は病院全体の5%に満たないというデータを導き出していました。つまり、業務のボリュームと比較して経営面への貢献度が低いということと、単価の低い外来を開業医など周辺の医療機関に逆紹介できれば、外来の縮小はもちろん、入院診療や手術にマンパワーをシフトできるという内容の発表でした。
冨田係長:「総合入院体制加算」の算定には逆紹介の推進は重要ですし、小此木課長の分析は紹介できる外来患者がどれだけいるのかが分かる分析でもあったので、かなりのインパクトがありました。今でも各科が逆紹介をする上での重要なデータになるので、院内で活用し続けています。
ユーザー会の参加後、院内で診療科ヒアリングを実施するため、病院ダッシュボードの機能を学びながら、ヒアリングに必要な分析や資料作成に活用してきました。明確に「使える」という手応えがあったので、全10回で長期間続いた診療科ヒアリングでも十二分に活用でき、ヒアリングをやり抜くための重要なツールにもなりました。
現在は、クリティカルパスの作成や改善での活用に注目しています。ある診療科の特定疾患にパスがないとして、そういう疾患の在院日数の分布を見ると、大抵はかなりバラけています。「DPCケース分析」の機能を活用すれば、パスの作成や改善が必要な疾患の当たりを付けることができます。まさに、GHCさんが宣言文句で使っている「分析に汗をかけずに、改善のポイントが瞬時に分かる」という使い方をしています。使っていく中で、当初は平均在院日数を重視してきましたが、より医療と経営の質を向上させるには、平均よりもバラつきに着目すべきであることも分かってきました。
本来、ルールを作ったり、ルールを変えるのは大変なことですが、オフィシャルなデータを活用することで、関係者間の納得が得やすくなります。自病院の期間で比較したり、全国の他病院と比較するなど、さまざまな切り口の分析を、簡単に反映させることができるので、これまでに習得した活用ノウハウを、さらなる改善に役立てていきたいです。
さいたま赤十字病院
住所:〒338-8553 埼玉県さいたま市中央区上落合8-3-33
http://www.saitama-med.jrc.or.jp/
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