事例紹介

2018年06月18日

【病院事例】加工の必要なく幹部会議でダイレクトに使える 課題とポテンシャルが瞬時に分かる|東京医科大学病院

病院名 東京医科大学病院 設立母体 民間病院
エリア 関東地方 病床数 1015
病院名 東京医科大学病院
設立母体 民間病院
エリア 関東地方
病床数 1015
コンサルティング期間 6年間
病院ダッシュボードχ
  • ・DPC分析
  • ・財務分析
  • ・マーケット分析
  • ・チーム医療Plus
  • ・看護必要度分析

求めているのは全体を俯瞰できる機能

 わたしたちが「病院ダッシュボードχ(カイ)」を本格的に活用するようになったのは、従来製品からリニューアルしたての2017年12月からです(関連記事『【動画】経営者の悩みを解決する多機能型分析ツール、2分で分かる「病院ダッシュボードχ」』)。

 2017年1月から加算・指導管理料等の適正化を目的とした「施設基準チーム」を立ち上げたのですが、算定可能な加算がどれ位あるのか、どの加算から着手すれば良いのか、他病院の状況はどうなのかなど――情報を一元的に検討できる材料がなく苦労していました。

 経営企画室は幅広い業務を行うため、データ分析に割ける時間は限られ、業務の効率化が求められています。また、俗にいうDPC分析ソフトでは、視点が違い活用できませんでした。

病院長資料に即採用

 そうした中、2017年11月にTableau社と合同で開催された操作説明会に参加し、「これだ!」と思いました(関連記事『激動の時代、病院の迅速な意思決定に必要な分析ツールを12月4日リリース―Tableau社と「病院ダッシュボードχ」共同発表会開催』)。特に、「チーム医療plus」は、我々のニーズに当てはまるものでした。

 まず、加算・指導管理料の算定状況を、他病院と比較して瞬時に把握することができます。その上で、改善ターゲットにした加算・指導管理料のどこに課題があるのかまで、特段のデータ加工や追加の資料作成を行わずに、会議でダイレクトに使えるのは助かります。

 病院長に報告すると、すぐに病院長資料として採用されました。月例会議では「チーム医療の促進」と題して、全国の病院と比較して当院の立ち位置や、改善ポテンシャルを示し続けて、適正化の推進に大きな刺激になっていると考えています。

 現時点(2018年5月)で、改善ポテンシャルが高い約10の加算・指導料について、「病院ダッシュボードχ」の分析結果を軸に、適正化に向けた活動を進めています。まだ改善に向けた道半ばですが、効果が出るものと考えています。

ベンチマーク軸に改善の幅拡大を

 もともと、当院では4、5年前に病院ダッシュボードを導入しました。その際にグローバルヘルスコンサルティング・ジャパン(GHC)にコンサルティングを依頼して、その期間は経営改善活動を進めつつ、病院ダッシュボードを活用していました(関連記事『将来ビジョンは“都市型”高度急性期 GHCの経営支援が病院改革に一役』)。コンサルティング契約が終了してからは、病院ダッシュボードを活用しきれずにいました。今回、「病院ダッシュボードχ」のリリースを機会に、改めて使い始めて現在に至るという状況です。

 今後は、まず加算・指導管理料で成果を挙げて、ベンチマーク分析を軸にした改善活動を軌道に乗せたいと考えています。その上で、「チーム医療plus」だけではなく、そのほかの機能も使いこなして、集患や機能分化など様々な課題にも、ベンチマーク分析やデータ分析を軸にした改善手法を導入して、活動の幅を広げていきたいと考えています。


東京医科大学病院
住所:〒160-0023 東京都新宿区西新宿6-7-1
http://hospinfo.tokyo-med.ac.jp/
●病床数:1015床(一般988床・精神27床)●標榜科目:総合診療科、皮膚科、形成外科、整形外科、血液内科、糖尿病・代謝・内分泌内科、リウマチ・膠原病内科、小児科、高齢診療科、麻酔科、放射線科、臨床検査医学科、メンタルヘルス科、臨床腫瘍科、感染症科、脳神経内科、脳神経外科、歯科口腔外科・矯正歯科、眼科、耳鼻咽喉科・頭頸部外科、循環器内科、心臓血管外科、乳腺科、呼吸器内科、呼吸器外科・甲状腺外科、消化器内科、消化器外科・小児外科、腎臓内科、産科・婦人科、泌尿器科