お知らせ

2019.09.02

【PressRelease】入院医療を最適化するデータ分析サービス 「PFMソリューション」9月2日から提供開始

 重症な患者に対応する「急性期病院」の経営コンサルティングなどを行う株式会社グローバルヘルスコンサルティング・ジャパン(GHC※1=本社・東京都新宿区、代表取締役社長・渡辺幸子)は9月2日、外来の時点から患者の入退院を支援する「Patient Flow Management(PFM)」の機能に特化したデータ分析サービス「PFMソリューション」の提供を開始します。

「PFMソリューション」とは



 PFMは、「入退院支援センター」などの機能を院内に設けることで、外来から入院・退院までの流れを最適化するための取り組みです。外来でもできる入院医療や検査を外来で実施し、入院後の手術中止件数の減少や、入院医療のコスト削減など経営的にも多くのメリットがあります。急性期を脱した患者の速やかな退院支援にも寄与します。PFMを適切に機能させることで、病院は入院医療の質を高めるとともに、入院医療のコストを削減して損益分岐点を下げることで、経営体質の改善が見込めます(以下イメージ)。




 「PFMソリューション」は、多機能型経営分析ツール「病院ダッシュボードχ(カイ)※2」の新サービスです。「PFMソリューション」を用いてPFMの状況を数値で可視化することで、病院はPFMの運用における課題や取り組み効果のモニタリングができます(以下図表)。各指標はコンサルタントが厳選した項目で、経営層はもちろんのこと、PFMの現場担当者も理解しやすい内容になっています。





 具体的には、入退院支援に関する加算・指導料や、外来の件数および単価などのモニタリングやベンチマーク分析が可能です。手術について手術室や曜日単位の詳細な稼働状況を把握したり、術前検査の実施状況や在院日数のコントロールが適正か否かなどの状況も瞬時に把握したりすることができます。「病院ダッシュボードχ」の基本サービスに加えて、オプションサービスの「外来分析」「チーム医療plus」「手術分析」「看護必要度分析」の中から、PFMに必要な機能を抽出・整理することで実現しました。



ベンチマークでパス最適化を



 「PFMソリューション」を開発したGHCコンサルタントの太田衛は、以下のようにコメントしています。


 「入退院支援の必要性が増す中で、PFMは重要なキーワードとして注目を集めています。そのため、院内に『入退院支援センター』や『患者サポートセンター』などを開設する動きが多く見受けられますが、適切に機能しているかどうかの評価が困難であるという声も多く聞こえてきます。PFMの最小単位は、入院してから退院するまでの治療とケアを計画した『クリティカルパス』です。他病院の状況とも比較しつつ、クリティカルパスが最適か否かをデータで確認し、評価・改善していくことが、PFMが適切に機能しているか把握する上での重要な視点です。」


「PFMソリューション」は、経営分析の用途を絞って提供する「ソリューション販売」の第2弾(第1第は病院の地域連携を支援する「戦略的集患ソリューション」)。当社は今後も、病院の経営改善に対するニーズに応える新たな切り口のサービスを開発し、順次、提供していきます。

(※1)株式会社グローバルヘルスコンサルティング・ジャパン
医療専門職、ヘルスケア企業出身者、IT専門家らで構成される経営コンサルティングファーム。急速な高齢化で社会保障財政の破たんが懸念される中、「質の高い医療を最適なコストで」という理念を実践する具体的な手法として、米国流の医療マネジメント手法「ベンチマーク分析」を日本に初めて持ち込み、広めたパイオニアです。


(※2)病院ダッシュボードχ
15年間のデータ分析に基づく病院経営コンサルティングで培ってきたノウハウをベースとする多機能型経営分析ツール。高度急性期病院の4割への導入実績がある。「DPC分析」を含む基本サービスのほか、「外来分析」などのオプションサービスで構成される。基本サービスおよびオプションの一部機能を抽出・整理して実装したパッケージサービスは、今回の「PFMソリューション」が第2弾となる。