事例紹介

2015年03月19日

何かを改善するきっかけを創るツール 分析に時間かけず本質的な業務に集中できる

病院名 済生会福岡総合病院 設立母体 公的病院
エリア 九州地方 病床数 380
病院名 済生会福岡総合病院
設立母体 公的病院
エリア 九州地方
病床数 380
コンサルティング期間 11年間
病院ダッシュボードχ
  • ・DPC分析
  • ・財務分析
  • ・マーケット分析
  • ・チーム医療plus

何かを改善するきっかけを創るツール
分析に時間かけず本質的な業務に集中できる

十分なサポートで使いこなせる

 病院ダッシュボードが発売された2011年から使っているファーストユーザーです。

 当院の担当コンサルタントの方が、ある日から病院ダッシュボードの画面を使ってプレゼンなどをされるようになり、「近くこれが発売されるんですよ」などと言われていたので詳しく見てみると、地図データを活用するなど「分かりやすいな」と感じました。

 導入を決めたのは、作業効率の向上とマーケティングに力を入れるきっかけになると考えたためです。また、当院の担当コンサルタントを信頼していましたので、「機能は確かだろう」との思いも後押しになりました。

 導入初期はうまく使いこなすことができませんでしたが、コンサルタントに若手の育成も兼ねたレクチャーをしてもらったり、病院ダッシュボードを使いこなせているかどうかの確認テストが定期的にあったりなど、導入後のサポートもさまざまな形で行っていただけたので、十分に使いこなすことができるようになりました。

特に「Ⅱ群」の維持で重宝

 DPC対象病院の中でも、大学病院本院に準じる診療密度の急性期病院である「Ⅱ群」の維持は、当院の大きなミッションの一つです。そのため、病院ダッシュボードでは「基礎係数分析」の機能を閲覧することが多いです。

 基礎係数を決める診療密度、手術1件当たり外保連手術指数、DPC算定病床当たり外保連手術指数、手術実施件数、複雑性指数、後発医薬品指数などを正確に出してくれるので、毎月の振り返りと改善点の洗い出しができることは大いに助かっています。つまり、「この月はなぜ、数値が悪かったのか」と病院ダッシュボードの分析をきっかけに、その後に経営分析室において詳細な患者データと向き合い、さらに深く分析することで、さまざまな改善活動につなげています。

 基礎係数分析に限らず、前年に比べて在院日数が延びている診療科や、手術件数に占める予定手術と緊急手術の割合や伸び、あらゆる分野でどういう変化があったのか当たりを付けることができます。特に、医師の出入りがある4月、5月などは注意深くチェックするようにしています。

限られた時間にマッチしたツール

 経営分析室では、隔週で実施する院長ミーティングを起点にさまざまな活動をしています。院長がその時点でどのような問題意識を持っているのか、厚生労働省の審議会や検討会などどのような行政動向に着目しているのか、それを知った上で、さまざまな改善活動や情報収集、資料の作成を並行して走らせていきます。

 ただ、忙しい先生たちと短時間でコミュニケーションするための資料作成、膨大な行政資料の読み込みなどの作業に限られた時間で対応する必要があるため、データ分析にかけられる時間も限られます。そういう状況の中で重要なデータをパッと分かりやすく確認できることは、病院ダッシュボードの魅力だと思います。

 今後はさらに機能、インフラ面を強化していただき、マーケット分析の地域シェアのグラフや当院のDPCデータを深堀した患者別データの閲覧、レスポンスの改善などをしていただけると、より活用の範囲が広がります。

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福岡県済生会福岡総合病院
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