GHCブログ

2014年02月17日

日本の医療界に衝撃か、スタンフォード大との共同論文、完成へ

ジェイたちとの論文が活字になると、日本の医療界に大きな衝撃が走ることになる」 GHC会長のアキよしかわは、米スタンフォード大学医学部の教授で、米国医療経済界のホープであるジェイ(Jay Bhattacharya)たちとの共同プロジェクトで推進する論文について、こう期待を寄せます(ジェイ紹介はこちら→GHC顧問一覧)。 論文は、冠動脈バイパス術(CABG)や腹部大動脈解離手術などリスクが高い5術式について、死亡率などのアウトカムに、どの程度の地域格差があるのか、日米比較を行ったものです。アキが「大きな衝撃が走る」と話すのは、この日米比較が、日本にとって衝撃的な結果になったためです。 米国を代表する米医療経済学者と、GHCが培ってきた分析力が手を組むことで、最終的にはどのような論文に仕上がるのか――。既に論文提出直前の最終盤の段階にあるのですが、詳細を明らかにできるようになりましたら、また改めてご報告させていただきます。 論文提出直前の会議を行うため、今回、ジェイが率いるスタンフォード大チームは来日。会議では、共同プロジェクトにおける次の研究テーマも決定しました。具体的には、看護必要度データやリハビリデータを使った分析です。こちらについても、また進捗がありましたらご報告させてください。 0217-p1 右からレナ、ジェイ、マイク
大雪で空港からホテルまで24時間
ただ、ジェイが来日したのは2月8日。そう、東京は45年ぶりの大雪となった日です。 大雪で各交通機関が麻痺する中、なんとジェイは成田空港からホテルまで24時間もの時間を要することとなってしまいました。しかし、ここは米国を代表する米医療経済学者。在来線で隣に座っていた方に、自らの研究テーマを軸に医療経済学の講義を始めてしまったとか。さすが、どんな状況下にあっても、研究者の中の研究者です。 天候によるトラブルに見舞われたものの、2月10日から2月12日の3日間、無事、スタンフォード大チームとGHCによる、共同プロジェクトの論文完成に向けた会議が実施されました。スタンフォード大チームはジェイのほか、母親が青森県出身のハーフで流暢な日本語を話すスタンフォード大の医学生のマイク(Michael P. Hurley)、元々はスタンフォード大でhuman biologyを専攻するも、ジェイの社会保険制度の授業に興味を持ち、卒後、ジェイの研究室に入ったレナ(Lena Schoemaker)の3人です。 連日、白熱した議論が展開される一方、お互いのチーム間での親睦も深め、会議初日後は会議に出席したメンバー全員での食事会、カラオケ大会と、大盛り上がりの一日となりました。 また会議初日には、ジェイたちのインタビューも行いましたので、後日こちらのブログでご紹介させていただきます。 0217-p2 前方右がジェイ、前方右から3番目がマイク、前方左がレナとGHC海外担当チーム