GHCブログ

2014年03月25日

ToCoM勉強会で2014年度診療報酬改定の概要を講演

 東海自治体病院DPC勉強会(第14回)「東海コンソーシアム(Tokai Consortium for Municipal Hospitals 略称:ToCoM、代表世話人:世古口務先生・松阪市民病院)」が3月14日のホワイトデーに名古屋市内で開かれ、マネジャーの冨吉則行が「診療報酬改定の概要~シミュレーション~」と題し、2014年度診療報酬について講演を行いました。  ToCoMとは2009年6月、東海地区(愛知県・岐阜県・三重県)の20の自治体病院が集まって発足したDPCの勉強会です。参加病院が実名を公開し年に2回程度、DPCデータを基に治療内容などのベンチマーク分析を実施しています。自治体病院のデータを比べることで経営・医療の質向上を目指し、改善策を提案し合う場です。運営は参加病院の事務局が担当しています。各病院が自主的に参加・提案する形でこれまでに勉強会を13回開き、病院同士の顔の見える関係づくりに一役買っています。  現在は長野県、静岡県などの自治体病院も加わり、これらの地域以外の病院もオブザーバー参加できます。GHCでは、データ分析の面でこの活動を支援しています。

140314講演01 冨吉を紹介する世古口先生(右)

 代表世話人である松阪市民病院の世古口務先生から、「ToCoMでは毎回、診療報酬改定の際にGHCから分かりやすく解説してもらっている」とご紹介いただき、冨吉は2014年度診療報酬について報告講演をしました。  30分という短い時間でしたが、講演の中で冨吉は、▽7対1、10対1入院基本料での特定除外制度の見直し質の高いICUへの評価▽短期滞在手術等基本料や、救急医療管理加算の取り扱いの見直しDPC対象病院の再入院の定義変更や、機能評価係数Ⅱへの後発品指数の導入―などを取り上げ、各項目のポイントを分かりやすく解説しました。  その上で、GHCが保有するDPCデータを活用し、2014年度診療報酬改定によるインパクトシミュレーションをこれらの項目について実施した結果を報告しました。参加されたみなさんは、今回の診療報酬改定のポイントにも興味を示していましたが、DPCデータを使ったシミュレーション分析にも大きな関心があったようです。

140314講演02 2014年度診療報酬改定について講演する冨吉

 GHCでは、2014年度診療報酬改定の解説や病院経営の改善支援を行っています。詳細につきましては、コンサルタントにお気軽にお問い合わせください。