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2012年09月24日

中医協 9年連続医療費が増加。平成23年度医療費は過去最高に

19日、中央社会保険医療協議会 総会(以下、中医協)が開催されました。 中医協では、厚生労働省(以下、厚労省)で調査した、「平成23(2011)年度 医療費の動向」に関する調査結果が公表されました。 同調査結果によると、平成23年度の医療費は、前年度と比較し、約1.1兆円増加し、過去最高の 37.8兆円となったそうです。同結果から9年連続で医療費が増加していることが明らかになりました。 また、受診延日数総計(延患者数に相当)の伸びは-0.1%(入院-0.6%、入院外-0.3%、歯科1.2%)、1日当たり医療費の伸び率は 3.2%(入院 2.7%、入院外+調剤 4.3%、歯科1.3%)とのこと。 この1日当たり医療費における3%台の増加が、医療費総額の増加にもつながっているようです。 医療費の診療種類別割合を見ると、入院 15.2 兆円で全体の 40%、入院外+調剤 19.8 兆円で全体の53%、歯科 2.7 兆円で全体の7%を占めていました。 それぞれの前年度と比較した伸び率は、入院 2.1%、入院外+調剤4.0%、歯科 2.6%で、入院外+調剤の伸びが高くなっていたようです。 東日本大震災における被災3県の医療費の伸び率は、岩手 3.0%、宮城 4.3%、福島 0.4%となり、都道府県別に見ると、福島の伸びが低くなっていたようです。 こうした調査結果を受けて、次回診療報酬はさらに厳しいものになることが予想されます。 急性期病院には急性期病院らしい患者構成、急性期病院としての治療、地域での機能分化が進むと考えられます。  急性期病院としての自院の立ち位置を知り、ビジョンに沿った改善を進めるために「病院ダッシュボード」を活用されたことがない方はぜひ下記をご覧ください。 https://dashboard.ghc-j.com/event/538.html 【参考】厚労省ホームページ 中央社会保険医療協議会 総会(第230回) 議事次第 http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002jlo3.html 最近の医療費の動向について http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002jlo3-att/2r9852000002jlt9.pdf