GHCブログ

2012年05月11日

日本慢性期医療協会事務局長の池端幸彦先生にご講演いただきました!

本日は前回に引き続き、5月9日に開催されたGHC全体会議の模様をお伝えします。 さまざまな医療分野の勉強会も兼ねているGHCの全体会議。 今回は、日本慢性期医療協会事務局長・福井県医師会副会長池端幸彦先生をお招きし、『診療・介護報酬同時改定から見た慢性期医療の近未来』をテーマにご講演いただきました。 GHCのクライアントは、主に急性期病院ですが、現在の医療政策の流れから、「地域連携」への対策が急性期病院のコンサルティングを行ううえでは重要なポイントになりつつあります。そこで今回の勉強会は、急性期病院の受け皿ともなる、療養病床についての知識を深めることを目的に、行われました。 池端先生は、90分間、150枚以上のパワーポイントの資料とともに慢性期医療や療養病床についてユーモアを交え、大変わかりやすく解説。GHCスタッフは皆、最後まで真剣に講演に聞き入っていました。 ご講演のなかで、池端先生は「療養病床のイメージを払拭したい」と述べ、「今の療養病床では、医療区分2、3の患者さんを診ないと経済的に厳しい」といった主旨の内容をわかりやすく様々な角度から説明してくださいました。 慢性期医療の未来について熱く語る池端先生 GHCスタッフは皆メモをとりながら耳を傾けていました また、ご自身が理事長・院長として運営されている、福井県にある医療法人 池慶会 池端病院についても紹介。池端先生は、今後、地域から求められる病院になるためのキーワードとして、「患者を奪い合う時代ではなく患者を育てる時代」と述べ、地域支援事業などを積極的に展開し、「元気老人」と接して、いずれ自分の病院を利用してくれるように活動していくことが重要であることを強調しました。 経営していくうえでは、マネジメントの基本として、「真摯さ」が重要であると最近、考えるようになったことを話され、「これを無視した経営はあり得ない」と訴えました。 最後に、池端先生の患者さんが出版された『はやとくん、おうちに帰ろう』(藤田 美保著・書肆侃侃房出版)という書籍を紹介されました。 同書は、生まれた時から、ターミナルケアが必要な遺伝子の病気を抱える赤ん坊を、病院ではなく在宅で看病することを選んだ家族の物語。池端先生は、この家族と接することによって、「高齢者が在宅で看取れないはずがない」と思ったそうです。そして、家族とともに過ごすことによる、病院にはない在宅医療の治癒力みたいなものを感じたとのこと。 ご興味のある方はぜひ読んでみてくださいね! 池端先生は、11月8日(木)、9日(金)に開催される日本慢性期医療学会でもご講演される予定です。詳しくは下記の学会ホームページからご覧ください。 http://gakkai.co.jp/jamcf20/ 全体会議後の懇親会にて。 池端先生、貴重なご講演ありがとうございました!

広報部
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事例やコラム、お役立ち資料などのウェブコンテンツのほか、チラシやパンフレットなどを作成。社内外のステークホルダーの人物像(ストーリー)に焦点を当てたコンテンツ作成にも注力する。