GHCブログ

2014年08月04日

【医療IT】データサイエンティストに必要な能力とは

※写真はイメージです

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 2014年7月16―18日に開催された「国際モダンホスピタルショウ2014」で、興味深いセッションの報告記事があったので共有させてください。

医療の質を向上させるデータサイエンティスト、岐阜大学と広島赤十字病院の取り組み(ITpro)※全文を読むには「ITpro」の会員登録が必要です

 GHCのクライアントでもある広島赤十字・原爆病院医事顧問の西田節子氏が「ビッグデータ時代における医療データサイエンティストの必要性」と題した講演で、医療データサイエンティストに必要な能力として以下の3つを挙げています。

(1)見つける力(問題解決力)
(2)解く力(分析力)
(3)使わせる力(実行力)

 個人的には、(3)に特に共感しました。データサイエンティストはある意味でデータを扱う専門職ですが、どの分野の専門職でも専門的な点に意識が傾き過ぎ、全体を見渡す視点に欠ける危険性を抱えていると思います。医療データサイエンティストについても、同じことが言えるのではないでしょうか。

 以下、西田氏の発言の抜粋です。

 「単に分析して面白いデータが出た、ではダメ。意思決定者に使ってもらえる形で提出する必要がある。そして、データ分析の良さを分かってもらって、今後も使っていこうと思わせることが最も重要」

 医療データサイエンティストに求める能力は、病院によって千差万別だと思います。上記3つの内容と異なることもあるでしょう。これを機会に、貴病院が求める医療データサイエンティストに必要な能力について、改めて考えてみるのもいいかもしれませんね。