GHCブログ
2012年03月19日
第一部では、山田氏が、「診療報酬改定の徹底解説~今般の改定の全貌と予測シナリオ、将来展望について~」というテーマで講演されました。
冒頭、「(診療報酬の)プラスやマイナスに一喜一憂するのではなく、いかにマイナスにならないように努力するかが大切」といった主旨の内容を強調されました。また、グラフととともに「平成17年から平成37年までの高齢化人口の増加数は、東京都、神奈川県、大阪府、埼玉県、愛知県、千葉県、北海道、兵庫県、福岡県の大都市圏で全体の増加数の60%をしめる」と強調。こうした高齢者の「看取り」や死に場所の確保などが今後の診療報酬改定では重要になってくることを述べました。
平成24年度診療報酬改定のポイントとしては、平成37年の「社会保障・税一体改革改定案」のイメージを実現するための改革であること、重点配分する事項を明確にしたことを挙げました。今後の課題として「7対1は非常に増えているが、病床数は変わらないため、高度急性期をスリム化していかなければならない」と訴えました。
最後に、現在、各地で今回のような診療報酬改定に関するセミナーに厚労省が演者として参加していることを説明し 、「各地のセミナーで今回の改定に関する質問や疑問などを集め、疑問や質問を厚労省でQ&A方式にまとめ、3月末に事務連絡とともに公表します。その内容を確認し、4月16日までに届け出をしてほしい」と呼びかけました 。これに対し、会場の参加者は納得した様子で頷いていました。
山田章平氏
第2部では、よしかわが「診療報酬改定の徹底解説~今般の改定の全貌と予測シナリオ、将来展望について~」というテーマで講演しました。
まず、米国と日本の医療政策の違いについて触れた後、メイヨークリニックがいかにして経営の効率化を実現してきたなどについて説明。
続いて、EVEの画面とともに今回の改定で包括点数が分けられた「小児の肺炎」と「成人の肺炎」を例に挙げ、その場で実際に操作しながら金額の差を示しました。多様なケースの分析を行った後、「DPCデータはいろんな分析ができるが、何を切り口にするかですべてが変わってくる」と述べました。
さらに3月にリリースされたDPC制度検索ツール「ぽんすけ(ベータ版)」を利用し、2010年度と2012年度の診療報酬点数のシミュレーションを行い、どれくらいの増減収になるのかを提示。また、「病院ダッシュボード」の患者エリア分析を利用した集患対策などについて説明しました。
さまざまな経営分析ツールを利用した、よしかわの講演は、傍聴している多くの医療関係者にインパクトを与えたようでした。
アキよしかわ
3月31日にもGHC主催で「病院経営者のための診療報酬改定直前セミナー~厚生労働省のキーパーソンと診療報酬のプロが将来を語る~」を開催します。
同セミナーでも診療報酬改定における最新情報から、GHCが誇る多様な経営分析ツールを利用した講演を予定しております!
数多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。
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