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2013年07月01日
出典:第5回入院医療等の調査・評価分科会(6月26日開催)
厚労省配布資料「入-1」P15より
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r985200000358eo-att/2r985200000358ih.pdf
調査結果で複数の委員が注目したのは、入院時にすでに褥瘡になっている患者が多い点。入院した時にすでに褥瘡になっている患者は、一般病院、療養病棟、大学病院、精神科病院で2010年と比較し、増加(図表2)。入院前の居場所としては、一般病棟では自宅が多く、療養病棟では自院及び他院の病床が多いという結果になりました(図表3)。
図表2 入院時褥瘡保有率の推移
出典:第5回入院医療等の調査・評価分科会(6月26日開催)
厚労省配布資料「入-1」P31より
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r985200000358eo-att/2r985200000358ih.pdf
図表3 入院時すでに褥瘡を保有していた患者の状況
出典:第5回入院医療等の調査・評価分科会(6月26日開催)
厚労省配布資料「入-1」P32より
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r985200000358eo-att/2r985200000358ih.pdf
こうした結果を受けて、筒井孝子委員(国立保健医療科学院 統括研究官)は、「褥瘡予防は在宅からはじめなければならない。地域連携にパスとして連動した加算をつけてはどうか。介護との連動を視野に入れた支援をしていくべき」といった主旨の発言がありました。
また、一般病棟、療養病棟ともに褥瘡ハイリスク患者ケア加算を届け出ている施設では、2011年と比較し、2012年の褥瘡有病率、入院時褥瘡保有率、院内褥瘡発生率が低下。委員間で、診療報酬上の加算が「褥瘡」治療に関して一定の成果があったことが確認されました。一方、褥瘡ハイリスク患者ケア加算を届け出ていない施設では、院内発生率が増加しており、今後は、褥瘡の予防を一層強化するための方法をさらに議論していくこととなりました。
なお、弊社で発行しているマンスリーレポート2011年2月号でも、栄養サポートチーム加算算定と褥瘡の発生頻度などの比較分析報告があるので、是非ご一読ください!
マンスリーレポート詳細について↓
/service/report
【参考資料】
平成25年度第5回入院医療等の調査・評価分科会議事次第
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r985200000358eo.html
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