GHCブログ
2013年06月21日
よしかわは、これから日本の医療がどうなっていくかという点について、元厚生労働省保険局医療課長の鈴木康裕氏のコメントを紹介しながら、「平成24年度診療報酬改定」が2025年のあるべき医療の姿を実現するための3ステップ(ホップ・ステップ・ジャンプ)のホップに位置づけられ、今後、診療報酬制度が進むべき方向が示されたと強調。
「DPC=急性期病院」という時代は終わり、今、急性期一般病床と言われているものが、これからは、亜急性期病床など、後方支援病院に仕分けられていく可能性がある。病院の在院日数は減少し続け、空床は増え続ける。その結果、病院の組織変更や再編・統合が進んでいく可能性があるとの見解を示しました。
そのうえで、今日のDPC制度が限界に達していることを指摘し、肺がんの化学療法(アリムタ)の診療報酬の変化事例をあげ、「隠れDRG」の出現について解説しました。今後、隠れDRGは、更に増えていき、日本の医療、病院は根本的に大きく変わるであろうということを政府の社会保障国民会議での「必要なときに適切な医療を適切な場所で最小限の費用で受ける医療に変えなければやっていけない」との議論を紹介しながら示しました。
その後、岩手県立中央病院の実際の診療データを用いて、「病院ダッシュボード」のライブデモ(画面紹介)を実施。DPCのみならず、マーケット、外来、手術、財務諸表等の分析を紹介しながら講演しました。
会場にいた数多くの聴講者は、よしかわの講演をメモをとりながら、後方の席では身を乗り出して講演を聴く方々の姿も見受けられました。
コメントをする佐々木康夫岩手県立病院副院長
最後に、アキは2005年に初めて岩手県立中央病院を訪問した際、当時の院長室で「脚下照顧」という書が飾られていたことを見て、院長先生が「常に振り返って、自分がどこに立っているのかということを知ることをしている」ことに感銘したエピソードを紹介し、「脚下照顧。これこそ、ベンチマークの原点である」と述べ、同講演を締めくくりました。 また、ランチョンセミナーを締めくくるにあたり、座長の渡辺より現在、多くの方々が使用されている診断群分類検索ソフトウェア「ふくろうくん」が来年3月末で使用が出来なくなることをお知らせしました。併せてGHCでは「ふくろうくん」と同じ機能を搭載している2012年度版DPC制度検索ツール「ぽんすけ」(使用期限の制限なし)をGHCホームページで無償提供したこともご案内しています。是非、これを機に「ぽんすけ」をGHCのホームページからダウンロードして、ご活用ください。 ご多忙のなか、同セミナーにお越しいただき皆様には、心より感謝いたします。 ありがとうございました!
2012年度版DPC制度検索ツール「ぽんすけ」(無料)
/ponsuke
| 広報部 | |
![]() | 事例やコラム、お役立ち資料などのウェブコンテンツのほか、チラシやパンフレットなどを作成。一般紙や専門誌への寄稿、プレスリリース配信、メディア対応、各種イベント運営などを担当する。 |