GHCブログ
2007年11月27日
工藤氏は、次期改定の全貌についてざっと話した後、地域連携部分の詳細を説明。前回改定で「大腿骨頚部骨折」を対象に導入された連携パスの評価は、次期改定で「脳卒中」に、2010年改定で全体に導入されるだろうと推測。ただし、届出は、“各都道府県が作成する医療計画に記載のある病院・診療所”に限定する見込み。さらに、工藤氏は「やらざるを得ないことなので、点数は現在の1,500点から引き下げられるのでは?」と指摘しました。
一方、宇治原先生の講演は、横浜医療センターで実際に行っている糖尿病地域連携の取り組みについて。同センターでは、地域の先生から紹介してもらいやすくするよう「敷居を低くする」ために、①外来を通さずに教育入院を可能に、②週末の3泊4日入院を実施、③紹介の専用書式を設けない――などを採用しているとのこと。専用書式がないほうが気軽に紹介しやすいという、ある意味、逆転の発想です。さらに今後は、「全職種による療養指導方式だけでなく、医師と栄養士による簡略指導パスの作成または運用の簡略化」「病態増悪時に一時、連携パス離脱による治療を行うこと」などの対策を考えているそうです。また、連携がうまくいくポイントとしては、「信頼関係が重要」と強調。「(信頼関係を築くには)緊急時の対応が大事」と指摘しました。
講演終了後の質疑応答では、「入院前の地域の診療所での治療時期からのパスが必要では?」など、さまざまな意見交換が繰り広げられました。
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