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2013年03月22日

今年度最後の中央社会保険医療協議会 総会が開催されました

霞が関の官庁街で一足早く桜が開花する外務省正面の桜の木につぼみが芽生え始めた3月13日、中央社会保険医療協議会 総会(以下、中医協)が開催されました。 外務省正面の桜の木は、財務省と外務省をはさんである潮見坂のふもとにあり、霞が関エリアでも一番日当たりがよく、毎年、都内の標準木がある靖国神社の桜の木よりも早く開花しています。

130313mofa (外務省正面の桜。ちょっとわかりにくいですが、つぼみがちらほら見えています)

今回の中医協は今年度内の最後の総会でした。 内容は、 「医療機器の保険適用について」 「先進医療会議の検討結果の報告について」 「被災地における特例措置について」 が、それぞれ報告され、承認されました。 「医療機器の保険適用について」保険医療材料専門組織の松本委員長より報告がありました。しかしながら、申請された一部の機材について、出席委員から「従来は、申請時、参考文献を添付して効用・効果についての提示がある。今回は添付資料がない。また、機材の費用対効果について(専門組織委員会で)検討すべき」ということで、「きわめて異例だが専門組織委員会で再検討して頂く」(森田朗会長)ということになり、この申請機材以外は中医協として承認されました。 また、総会では、「入院医療について」のフリートーキングが行われました。厚生労働省から議論の元となる資料が提示され、説明後、資料をもとに「資料の出し方」、「在院日数」、「医政局の検討会」、「口腔ケア」、「外来医療」、「今後の進め方」の点で各委員が意見を述べていました。 在院日数の議論では、「DPCの導入で在院日数が短くなったが、病床の回転数が上がり医療費が逆に増えたという面もある」、「同じ医療を受けるのに、地域によるバラツキがある。これを是正していくべきだ」といった意見が出されました。 前回の診療報酬改定から導入された「口腔ケア」については、「病院によっては歯科を持っていない病院もあり、地域の歯科医との連携がうまくいっていない歯科・医科の双方からアプローチして欲しい」、「がんの治療の分野では「口腔ケア」はエビデンスがあるので、中医協として患者さんのために点数をつけていくべきだ」といった提起もありました。 森田会長は、「本日の議論を次回以降(新年度)も続けていく」とフリートーキングをまとめました。 0313soukai 更に、DPC関連では、前回の総会で「条件付きで実施」の形になっていた「特別調査」の実施に関して、「コーディングマニュアル案」の確認について、2月27日の中医協総会終了後に、中医協メンバーに郵送し、意見集約をしたところ、委員からの指摘は何もなかったので、原案通りの形で「特別調査」を実施するという報告がありました。 次回の中医協総会は、年度がかわった4月上旬頃に開催予定です。詳細は、厚生労働省のホームページに掲載される予定です。   中央社会保険医療協議会 総会 (第239回)議事次第 http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002wkap.html

広報部
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