お知らせ

2023.07.11

集患力が試される地域連携強化のポイント—GHC分析

 「Gem Med」を運営するグローバルヘルスコンサルティング・ジャパン(GHC)は、無料の経営分析レポート「 LEAP JOURNAL(リープ・ジャーナル)」を毎月提供しています。病院経営の専門コンサルタントが旬なテーマを選び、詳細なデータ分析の結果に基づいて記事を執筆。「EVE」、「病院ダッシュボードΧ (カイ)」、「病院ダッシュボードΧZERO(ゼロ) 」、GHCのコンサルティングサービスをご利用病院が無料提供の対象です。


 本稿では7月10日発行の「LEAP JOURNAL」で掲載した特集企画「集患力が試される地域連携強化のポイント」のサマリーを以下に紹介します。


【目的】
 病院の経営環境はコロナ禍で大きく変化し、減少した患者がもどってきていない病院も多い中、本来の集患力が試される地域連携に改めて目を向ける。


【方法】

 以下の3つの切り口について分析した。
(1)退院先別の症例割合のベンチマーク分析(自院外来割合・他院外来割合)
(2)疾患別にみた退院先状況
(3)診療情報提供料、添付加算算定率


【結果】詳細はLEAP JOURNALにて

(1)自院外来割合のベンチマーク中央値:73.9%。紹介患者であっても、退院後まずは外来で診察してから紹介元に戻すという流れの医療機関が多い。
(2)患者返送のタイミングの前倒し(患者返送を退院後の外来診察時ではなく退院時点で)が比較的検討しやすい疾患は、循環器分野の予定入院症例。
(3)診療情報提供料を算定すべき退院先に対するベンチマーク中央値:78.7%。 診療情報提供料算定率が低い要因として、患者情報(様式1)と医事情報の乖離が考えられた。


【考察・結論・提言】

 働き方改革の一環として外来診療の業務負担軽減の意味でも、患者返送のタイミングを、退院後の外来診療時から、退院時への前倒しを検討いただきたい。院内の運用フローの見直しをはじめ、連携医療機関とのさらなる信頼関係の構築が不可欠だ。診療部門・地域連携部門等に絞り込まずに病院全体の方向性として多職種で取り組むことが非常に重要だ。




【「 LEAP JOURNAL(リープ・ジャーナル)」について】

・GHCとメディカル・データ・ビジョン社(MDV)が共同開発したDPC分析ソフト「EVE」ユーザーへのサービスの一環として2008年に創刊した経営分析レポート
・「病院ダッシュボードΧ (カイ)」や「病院ダッシュボードΧZERO(ゼロ) 」、GHCコンサルティングサービスをご利用いただく病院は無料で購読できる経営分析レポート
・GHCの病院ベンチマーク参加病院数は国内最大。たとえばがん診療連携拠点病院では施設数、症例数共に6割を超え、より高い精度のベンチマーク分析が実現可能であり、まさに究極のベンチマーク
・病院経営の専門コンサルタントが執筆し、▼経営に大きな影響を及ぼすテーマを取り上げる「特集」▼経営課題の発見方法や課題の改善手順などを指南する「ワンポイントレッスン」—の2つのコンテンツで構成
・新規お申し込みは「新規お申込み 」より


LEAP JOURNAL(リープ・ジャーナル)」本体を読んでみたい」と思われた病院は、是非、GHCの病院経営支援ツール「病院ダッシュボードΧ (カイ)」または無料病院経営支援ツール「病院ダッシュボードΧZERO(ゼロ) 」をお申込みください。