お知らせ

2023.05.10

算定漏れの経営的ダメージ大 手術関連加算のフローと役割を確認しよう—GHC分析

 「Gem Med」を運営するグローバルヘルスコンサルティング・ジャパン(GHC)は、無料の経営分析レポート「 LEAP JOURNAL(リープ・ジャーナル)」を毎月提供しています。病院経営の専門コンサルタントが旬なテーマを選び、詳細なデータ分析の結果に基づいて記事を執筆。「EVE」、「病院ダッシュボードΧ (カイ)」、「病院ダッシュボードΧZERO(ゼロ) 」、GHCのコンサルティングサービスをご利用病院が無料提供の対象です。


 本稿では5月10日発行の「LEAP JOURNAL」で掲載した特集企画「算定漏れの経営的ダメージ大 手術関連加算のフローと役割を確認しよう」のサマリーを以下に紹介します。


【目的】
 収益インパクトの大きい手術部門における加算のなかでも医療機器関連加算の算定状況を知り、自院の運用フローを確認する機会とする


【方法】

 以下の3つの切り口についてベンチマーク分析した。
(1)手術医療機器等加算の算定状況を分析し、合計算定金額が大きい「自動縫合器加算」を取り上げた
(2)自動縫合器加算の術式別算定率で、上位25%タイル値・中央値ともに100%な一方、平均値が低い「K7193結腸切除術(全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術)」の症例に限定して算定率をベンチマーク分析
(3)同じく「K7193結腸切除術(全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術)」実施症例の自動縫合器算定個数をベンチマーク分析


【結果】詳細はLEAP JOURNALにて

(1)自動縫合器加算算定率ベンチマークの中央値は約85%と高いが、下位25%タイル値である算定率75%に満たない医療機関も一定数存在している


【考察・結論・提言】

 運用がシステム化されて定期的にフローの見直しがされていると、ほとんど算定漏れは発生しない。こういった視点での「算定漏れ」要因は、(1)運用はシステム化されているが、マスタ更新不備など定期的な見直しが疎かになっている(2)運用フローはあるが担当者等に大きく依存しているため、算定が漏れてしまう(3)どのように算定されているのか誰も認識できていない―の大きく3つ考えられる。
 手術室関連は高額加算が多く、実施された医療行為が医事算定に至るまでのフローに関わる職種・メンバーが複数存在していることが多い。新年度を迎えたこのタイミングで、改めフローと役割を確認いただきたい。




【「 LEAP JOURNAL(リープ・ジャーナル)」について】

・GHCとメディカル・データ・ビジョン社(MDV)が共同開発したDPC分析ソフト「EVE」ユーザーへのサービスの一環として2008年に創刊した経営分析レポート
・「病院ダッシュボードΧ (カイ)」や「病院ダッシュボードΧZERO(ゼロ) 」、GHCコンサルティングサービスをご利用いただく病院は無料で購読できる経営分析レポート
・GHCの病院ベンチマーク参加病院数は国内最大。たとえばがん診療連携拠点病院では施設数、症例数共に6割を超え、より高い精度のベンチマーク分析が実現可能であり、まさに究極のベンチマーク
・病院経営の専門コンサルタントが執筆し、▼経営に大きな影響を及ぼすテーマを取り上げる「特集」▼経営課題の発見方法や課題の改善手順などを指南する「ワンポイントレッスン」—の2つのコンテンツで構成
・新規お申し込みは「新規お申込み 」より


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