お知らせ

2024.01.31

令和6年度診療報酬改定への準備~高齢者救急疾患について考える~—GHC分析

 「Gem Med」を運営するグローバルヘルスコンサルティング・ジャパン(GHC)は、無料の経営分析レポート「 LEAP JOURNAL(リープ・ジャーナル)」を毎月提供しています。病院経営の専門コンサルタントが旬なテーマを選び、詳細なデータ分析の結果に基づいて記事を執筆。「EVE」、「病院ダッシュボードΧ (カイ)」、「病院ダッシュボードΧZERO(ゼロ) 」、GHCのコンサルティングサービスをご利用病院が無料提供の対象です。


 1月10日発行の「LEAP JOURNAL」で掲載した特集企画「令和6年度診療報酬改定への準備~高齢者救急疾患について考える~」のサマリーを以下に紹介します。


【目的】
 今月号は、高齢で救急搬送されることが多い症例である「誤嚥性肺炎」について、多職種連携での取り組みが重要になる「摂食機能療法」に注目しました。分析結果から、早期経口摂取につながる支援のポイントや令和6年度診療報酬改定への影響などについてまとめました。


【方法】

 以下の算定状況について分析しました。
(1)「誤嚥性肺炎」の入院中と入院7日以内の摂食機能療法の実施率
(2)地域包括ケア病棟を持っている医療機関における入院時受入病棟
(3)入院日から入院7日目までのA項目別得点割合


【結果】詳細はLEAP JOURNALにて

(1)実施率はそれぞれ17.2%と12.0%。初回実施のタイミングは、入院2日目が最も多い。
(2)対象症例の95%の入院時受入れは一般病棟だった。
(3)緊急入院(5日間)項目を除き、ほとんどが呼吸ケアでの得点しか得られていない。


【考察・結論・提言】

 早期経口摂取へとつながる摂食機能療法は、多職種連携の強化により算定余地が広がる可能性への可視化とともに、摂食嚥下評価ができる体制づくりが早期支援へのポイントとなる。重症度、医療・看護必要度の現行制度下では、ほとんどの症例が一般病棟で入院時対応がなされている中、今後評価項目の見直しにより重症度が満たされなくなる可能性が大きくなった。改定内容を考慮にいれた病床管理の検討が必要である。




【「 LEAP JOURNAL(リープ・ジャーナル)」について】

・GHCとメディカル・データ・ビジョン社(MDV)が共同開発したDPC分析ソフト「EVE」ユーザーへのサービスの一環として2008年に創刊した経営分析レポート
・「病院ダッシュボードΧ (カイ)」や「病院ダッシュボードΧZERO(ゼロ) 」、GHCコンサルティングサービスをご利用いただく病院は無料で購読できる経営分析レポート
・GHCの病院ベンチマーク参加病院数は国内最大。たとえばがん診療連携拠点病院では施設数、症例数共に6割を超え、より高い精度のベンチマーク分析が実現可能であり、まさに究極のベンチマーク
・病院経営の専門コンサルタントが執筆し、▼経営に大きな影響を及ぼすテーマを取り上げる「特集」▼経営課題の発見方法や課題の改善手順などを指南する「ワンポイントレッスン」—の2つのコンテンツで構成
・新規お申し込みは「新規お申込み 」より


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