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2012年11月01日

中医協 「超急性期脳卒中加算」対象患者を「脳梗塞後4.5 時間以内」に変更

10月31日、厚生労働省で中央社会保険医療協議会総会が開催され、先進医療専門家会議における検討事項に関する報告、医療機器・臨床検査に関する保険適用の承認、DPC退出審査会からの報告などが行われました。 中医協総会風景 今回、アルテプラーゼ(rt-PA、遺伝子組み換え組織プラスミノーゲン活性化因子)の使用方法について、従来承認されていた「脳梗塞発症後3時間以内」から「発症後4.5時間以内」に変更されることが公知申請されたため、診療報酬上の取扱いについても改正されることが決定しました。 具体的変更点は、「超急性期脳卒中加算」の対象患者が「脳梗塞後3時間以内である患者」から「脳梗塞後4.5 時間以内である患者」とされたことです。 表 「超急性期脳卒中加算」の施設基準等について(案) 同加算の算定状況をグローバルヘルスコンサルティング・ジャパンが保有しているDPCデータを活用し、平成24年8月~9月に退院した287,933症例を基に分析したところ、算定症例はわずか141症例(0.05%)でした(参照)。 図 超急性期脳卒中加算算定症例数 この分析結果からもわかるように、これまで同治療で救えた患者はごくわずかであったと思われますが、今後は脳梗塞発症後「4.5 時間以内」に投与した患者への有効性が認められたため、脳梗塞を発症したより多くの患者に投与されることが期待できます。 日本脳卒中学会が発行している、「rt-PA(アルテプラーゼ)静注療法適正治療指針第二版」によると、保険適用の変更へと踏み切った背景には、アルテプラーゼ(rt-PA、遺伝子組み換え組織プラスミノーゲン活性化因子)の国内使用経験が蓄積され、国内外で本治療法に関する新たなエビデンスが明らかにされてきたことがあげられます。 そのほか、株式会社日立製作所 多賀総合病院(茨城県日立市)が、DPC制度から退出することが報告されました。 退出理由は、医師の退職により、急性期入院医療を提供することが出来なくなったためです。同病院は、平成25年3月1日に退出する予定。 参考資料:厚労省ホームページ 中央社会保険医療協議会 総会 (第231回)議事次第 http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002mhww.html 日本脳卒中学会ホームページ http://www.jsts.gr.jp/jss19.html

広報部
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